自分のために皿を洗い続ける。あなたへの手紙はいつまでも書き終わらない。歌詞に出てくる猫の描写が死んだ猫のことを忘れさせてくれない。気がついたら眠っていて、口の中が渇き切っている。帰り道に缶ビールを飲むと楽しい。

ひとりで桃を丸ごと食べた秋の夜、幽霊をみた。
部屋の電気はつけていたのにいつのまにか消えていて、キッチンの電気だけがついていた。そこにシーツを被った子供くらいの大きさの幽霊が、浮かんでいた。足はあるのかないのかわからなかった。私は桃を丸々食べた充実感で、幽霊に話しかけた。返答はなくて、代わりに雨が降り始めた。
ポツポツと雨戸の向こうから何かの屋根に雨が当たる音が聞こえる。洗濯物を取り込まなければ、部屋中の窓を閉めなければ、と思ったが体は動かなかった。じっとシーツに開いた二つの穴の向こうにあるはずの瞳を探していた。今度は「雨が降ってきましたね。」と話しかける。ますます雨は強くなって、冷蔵庫のノイズも聞こえなくなった。強い光が部屋に入ってきて数秒後に雷が鳴った。雷鳴とタイミングよく瞬きをして、瞼を上げた瞬間に幽霊はいなくなっていた。キッチンには、桃の皮とそれを剥いた果物ナイフが置かれている。


通学路いつのまにか家が潰れて、いつのまにか家が建ってた。知らないうちに家族も住んでた。こんなことばっか。知らないうちに変わってく。変わらないみたいに変わってく。

塀の上落ちないように歩く猫が尻尾を立てている。後ろからついていく私は白線の上。塀は高さを微妙に変えて続いていく。ぺたぺたと音を立てないのは猫の道理。私もバレないように静かに歩く。家の隙間から伸びる光は猫も私も踏まないようにする。毛むくじゃらの体をしなやかに動かしながら、猫は常に陽気に足を動かす。このまま私は離れたく無い。いつの日かの記憶が、ほとんど無限に近い時間続いた。

瓶ビール、好きな人と注いだり注がれたり、そばにいて

草原の中でかなり早く走っている犬がみえる。抱きかかえた猫は眠っている。大きな木でできた日陰の中で、全身から汗は溢れ出て、猫の毛が腕にへばりつく。猫は柔らかく眠っていて、何年か前よりもかなり、明白に、軽くなった質量を感じるとどうしても悲しくなる。ぬいぐるみとは違う本物の毛、肉、血、臓器がこの中にある。そしてそれは短い時間の中で弱り細くなっていった。私も、私の周りの人間もいつかこうなって死んでいく。小さな風はだんだんと大きくなって木の葉の擦れ合う音がうるさい。手元の猫は目を覚まして、腕からこぼれ落ちた。そのままどこか遠くへ行ってしまった。

実家の猫が死んだ
午前8時ごろに母から電話。泣いていた。ビデオ通話で映してもらう。生きているがかなり苦しそう。 父から点滴を打ったと連絡がある。 昼過ぎ母に電話。2回とも繋がらない。 姉に電話、死んだこと知る。 母から電話。火葬したことなど教えてもらう。
実家の猫が死んだ

ビールのメモ
ビール!ビール!ビール!とりあえずビールで!あ!生で!何にも進まないけどとりあえず週末はビール!ひとりでもいいし友達とでもいいからとりあえずビールで!飲む飲む飲む。ごくごくごく。今のうちに濃い濃い濃い味のつまみと一緒にビール!とりあえずビールで!来い来い来いアイデアとかひらめきとか、この時間!あっと言わせる何か!何か!何か!どうしようもなくて何にもならないこの時間!とりあえず来てよ!来れたら来て!楽しくビール!みんなでビール!

雨雨雨湿度とともに死んでしまった。

入口だけリフォームしている家

駅に着いた途端に吹き込んでくる風は、カーテンのゆらめきほど何も教えてくれない。

生まれたばかりの頃は、戦争は終わっていて、もう戦争なんてないと思ったけれど、また戦争は始まって、ああ、ほんとに間にいるだけなのだとわかった。


歩く時なるべく腕を振る。腕には力は入れずに肩の可動域を使う感じ。肘は曲がらないようにする。手の形は意識しない。力を抜いて自然にしても良いし、拳を握っても良い。しかし肩以外の筋肉は使わない。肩から垂れる手を振りこのように、重力に従って振るという感じ。

作品は語りかけるみたいなことはしたくないと言っていた。話しかけ、話しかけられたいと言っている。言葉の光は一方的に突き抜け、貫いていった。肉体は粉々になった。いや、肉や骨のつなぎめが、より細かいつなぎめが断たれて跡形もなくなったのだ。

はしゃぎすぎ!ふかふかの犬

DVDプレーヤーで映画見ながら散歩してる人がいた。珍しい

金曜帰り道ビール飲む飲む 電柱には犬のションベン

小雨、傘をささずに歩くと脇の下、というか、腕の内側は濡れない。

つくるつくるつくるできるだけでかくひろくつくるつくるつくる

ドロドロの猫を箱に詰めて持ち歩く。目玉はこちらではなくカバンの底を見ている。必要な重さが肩の関節に食いこむ。

ディスプレイと指を差し合う

ぬいぐるみはいつも冷たいだけで、温めることしかできない。


タイトル「世界はぐるぐると回っているようにみてえ、実際は極端に近づいたり途方もなく離れたりすることでただぼやけているだけかもしれないと分かった土曜日」「ハプニングを待っているだけでは何も起こらなかった。」

影の端と白線が重なる時間の道

こちらを向きながら走る犬のおてんばさ

帰り道お風呂のいい匂いばかり

映像 動画 フィードバックループ
時間軸
動画の中で変化が担保する時間
カメラのホワイトバランスの補正によってできる光の変化(循環)
↑に意味を持たせるか。あくまで時間の変化として作っておくか
動画は画像の変化という感覚が強い。高速で画像が入れ替わることで差異で動きを認識している。特にアニメーションはこれを利用して動きを持たない絵に動きを作り出している。

作りたいもの、いつのまにか、大きくなりすぎて、手に、追え、ないようになら、ないように気を付ける。

ナイロン製の皮膚の象に乗っている。表面は適度な厚みがあって、中に詰まった空気がもしかしたら中の機構によって、あるいは温度の変化によって上下に動きを感じる。次第に膨らんでいるのだけれど、部分的な皮膚の薄い部分が、空気の膨らみによって引き延ばされ、そこから象の中に住む人間たちの喚き声が聞こえた。

あの映画、観たら感想送って。こちらはラジオ。

ちょうど両手で抱きかかえられるくらいの犬を光らせて散歩。

歌を作れば旅に出れると思った。歌を歌えば友達になれると思った。歌が売れれば生きていけると思った。いつも歌はここにあって、いつのまにか歌は流れていった。もう捕まえることはできない、あのリズム。もといた場所からすっかり遠くへ来ることができた。


目を瞑って体を洗う。こんなとこに黒子。映画館の横の甘い匂いの歩道。忘れられた約束。リズムを与えられた台詞。今日の分の惣菜だけ買って帰る生活。町に流れてる知らない音楽。ヘッドフォンからも流れる知らない音楽。なんとなく感傷的、夕方。ペラペラの布で隠した。

相席居酒屋みたいな性の構造。あなた毛深いわね。私はこんなに綺麗。脱毛の吊り広告。日本語をどれくらい勉強したか聞かれる入学試験。終電で帰った時って、イヤフォンの音量ありえないくらいでかい。酔って陽気に歌っても自分に聞こえないからだと思う。死ぬことが分かって名乗る犯罪者。帰ってすぐ入れたらいいのにね、お風呂。

配信の向こう側のぬいぐるみ。情緒ないコメントにある愛情。見たい映画も無くなって、オレンジ色のパジャマを脱いで街に出る。ひとり。溢れてくるテキスト、もう要らない。適当に繋げた誰かのことば。もう書かなくなったあの作家。使い古してから買う新しい靴。雑な会話、多分信頼。

変な味のコーラを飲んだ日に、変な夢をみた。

人をダメにするソファから思い切って布団に入る。

刺激的なオブジェクトを作る老婆。思わせぶりな文章。行間には何もない、空っぽ。夜、どういうわけか、歩いている。街灯の下を通ると影が時計回りに伸びる。それが何度も何度も繰り返す。楽しい。
冷たい水が指先をいじめる。皿を洗っている間、お湯を沸かす。沸かしたお湯でコーヒーを淹れながら、湯気が指の間を通り抜けて、鼻に入る。指先に体温がじわじわ戻ってくる。刺激的な言葉、戦争。ラジオから聞こえる。リアリティないまま、このまま。

花言葉のモンタージュ。早口で愛してる。ありがとう歌ってくれて、猫の歌。

蛹の中どろどろ 器の柄の花の色

アスファルトが雨に濡れて夜の匂い。駐車場ではじまるバレエ教室。三文目で飛躍する理論。週一でやってるアニメみたいな急展開。くたくたになった大根役者が見る夢、希望。どれもひたすらにまっすぐな道の上で起きていること。

2杯目の苦いアールグレイ。真っ赤な硬い本。寝ずに歩いた朝7時。カチカチの階段に座って、漂う朝日の匂いが引くまっすぐな線。


マイブーム灰色、模様替えしました。

いつまでも書けない、手紙。
頭の中でことばは回る。
実家の猫ガリガリ、いつのまにか。
抱きしめて、抱きしめて、いつまでも。

明日実家に帰省する。猫に会えると思うとドキドキする。猫もドキドキしてますか?

ことばばかり酒のように飲んで、道端にゲロを吐いた日。
気づいたら終電で帰宅。矩形の紙に定着した言葉、文字、テキスト、気持ち、が、束になって売られている。10万部!100万部!
駅前のベンチに座って読んでいる。頭の中では流れるように音になって、イミは/が分からない。試しにひらがなだけ読んでみる。もっと分からないことばかり。
ことばとかもうどうでもいい。あたたかい布団で丸くなった。

アロマキャンドル(クリスマスプレゼント交換でもらった)は、安らぎよりも火事になる怖さで落ち着いていられない

パーティで余った唐揚げをぽりぽりひとりで食べる

投げキッスして 電車を止めるカップルの夢、夢、夢、

本当に孤独になったときのための、知らない映画のレイトショー 知らない作家の長編小説。

化粧水を塗る間、顔ぐちゃぐちゃ

将来のことが不安になり眠れない夜。久しぶりで、どうしたら良いか分からない。
眠るために流しているアルバムの曲はかぼそい歌声。外は雨で、走ってどこかへ行くことも出来ない。本当はできる。だけど、明日も朝から仕事だ。起きなければいけない。コーヒーを飲まなければいけない。墓の前の坂道を登らなければいけない。ご飯を食べなければいけない。生きなければいけないのだ。
雨でびしょびしょになって二、三日の寝込み(あるいは死!)を選ぶことはできないのだ。
顔中の筋肉が硬らないように、体の力を抜いて、眠りに向かう。
いつのまにか朝、であるために。


りんごと砂糖をくたくたまでいかない程度に煮込こむ。カスタードクリームくらいの色にするのがポイント。粗熱を取ったら、スカスカの言葉に詰め込む。

大きな音で嫌いな曲を聴く 私は1人、あなたは?

ウエディング姿のあなたが玄関先に立っていて、私は寝ぐせ付きのパジャマ姿で出迎える。
どうしたんですか、とあなたは私より先に質問して、
さっきまで寝てました。と変な気持ちで返した。
そうですか。寒いので中に入れてください。と図々しく提案してきた。そっかこれ夢だなと思って、あなたを狭い部屋の小さいちゃぶ台の前に座らせて、コーヒーを淹れるためにお湯を沸かす。
どうしたんですか。と今度は私から聞いてみた。
とりあえずコーヒーを飲みたいです。あなたは少し楽しそうに言った。
それでは、話してくれてからコーヒーを淹れようかなと少し意地悪。うつむいてレースの隙間から入る蛍光灯の光が綺麗だ。あなたは淡々とそれでいて不規則に話を始めた。

懐メロを聴く 徒歩約五分 君の街

なるべく冷たい嘘が転がっている街。楕円形の橋を転がりながら渡る。そのまま大切な人にぶつかって抱きしめながらゴロンゴロンと転がって、大きくなった。2人は今もあの時のことが1番楽しかったと思っている。

ネットで間違えて春の服を買ってしまったので、冬終了のお知らせをしておきますね。

鍋するとき、呼んで。おいしい柚子こしょうあるから。

なるべく踊りながら作る

大きめの卑屈を抱いて寝る 今日のレジ締めは私

がんばれば白い息が出るくらいの気温


眠れない夜に、初めての恋のことを考え始めて眠れなくなる。終いには死のことを考えている。
ただ広い公園に私はいて、シーソーに乗っている。
向こう側には誰もいないけど、重さは感じられて、ぎいこと私は上がったり下がったりしている。私は死んでいる。
水平移動で、足はもう地面につくことはないだろうし、草露に濡れることはないと直感で分かった。
公園にはぐるぐると風が吹いていて、黒い文字は早く、白い文字は遅く流されていた。
ときどきできる美しい言葉も、汚い言葉も全て無意味だということが直感で分かった。私は死んでいる。
公園はいつのまにか夕陽で影を伸ばしていた。いなかったはずの友達もみんな家に帰っていて、私はひとりぼっち。
いつも、いつのまにかひとりぼっち。本当は違うのに、ひとりぼっち、だと思っている。私はバカで、生きている。

泣きたくても泣けない夜は、悲しみのキャリーオーバー三億円

助手席でうろ覚えの歌をふにゃふにゃと歌うのはやめてください!

誰にもならないようにできるだけ遅く線を引く。

安くなって死んだ、大きな鯖が背中でさばかれている。皮膚に触れる刃先の線が冷たい。

壁の向こうの小さな映画、知らない人の分からない言葉、靴の裏のガム緑色

大きな車に轢き殺される私を僕は離れたところから見る君

ビョーキにはならないほうが良い

ひとりぽっち

小刻みに揺れる足から食べる夕飯の、テカテカに磨かれたマンホールはAmazonの工場へ


尿管結石の石を、僕の嫌いな人が後ろから包丁を刺して取り出した。

わたくしは細い路地を四つん這いで歩く犬

週末はどこかの街で、誰かと、街中華

もうどうしようも無くなってしまった夕方に、どうしても映画館で映画をみたくなった。どうしようもない日には家の裏にあるレンタルビデオ屋で旧作100円の邦画を借りて、なんとかやり過ごしていたけれど、その日はほんとにもうどうしようも無くなってしまった。住んでいた町には映画館なんてなかった。 それでも大きなスクリーンで映像をみる、大きな音響でセリフや音楽を聴くことに対する欲求が止められなかった。
もうどうしようも無くなっていたので、歩いていく以外の選択肢を持てなかった。映画館に着く頃にはヘトヘトで、なぜもうどうしようも無くなってしまったのかも、大きな欲求も無くなってしまっていた。けれども腹は減っていたので、塩とキャラメルのハーフアンドハーフのポップコーンを買って、帰りながら食べた。 この夜に初めて孤独について、考えた。

パンはパンを膨らませた空気を食べているのだ。

新しいバスタオルを買った。古いバスタオルはどうしたらいいですか?

おしっこでできた地図に、定規で線を引いて、私はここの王様になりますと三人で話し合って決めた国。

犬か狸か分からない塊を電動自転車の後ろに乗せて、私は夢もみていますか?

続いていたことが途端に終わってしまうこと。忙しさで忘れてしまったこと。匂いで思い出すくらい大切なこと。

今日だけ特別にもらった寒い夜。


爆音のバイクは、悲しみのちょっと先へいつも連れて行ってくれる。静かな夜をなくしてくれてありがとう。

皿を割った。他の皿もいつか割れてもとに戻らないと、怖くなって、低いところ低いところへ並べた。すると皿たちはそそくさとどこかへ逃げ出して、私は1人になった。

帰り道、大声で歌いながら雨でずぶ濡れ。

帰り道に会う猫全てをたまと呼ぶ。

だいたい歩いていたらいつのまにか山だったし、夜だった。

セブンナップ!こぼれた言葉が喉を鳴らす。

かわいいこどもたちに煽られる毎日

オールライト!全部光!わたしはただここから見ることしかできなくて大丈夫か!

たらふく飲んだ帰り道 俺の街だと堂々と、屁を響かせて

たくさんのロープを持ったアニサキスが雨で足止め。1ターン休み






大人っぽいこと ドライヤーで髪の根元まで乾かす

同じ場所ばかりに扇風機の風が当たって、そこからどんどん腐っていった。ここはどうも窮屈で、彩度が低すぎる。

敬語なのか、タメ口なのかどっちつかずの手紙を書いた。親愛なる友達様。

夢の中で、小汚い男がずっと泣いている。わたしはそれを望遠鏡で眺めながらそっとしている。会いたいと思ったらすぐに会えればいいのに。

厚い手紙の封筒に、またこんなに書いてしまいましたと言いながら切手をはる。

新しい洗濯物の匂いはどこか甘くて、腹の奥の方を刺激する。窓から入った内向きに吹く風が玄関に当たって、外向きの風になった。

雷が鳴った。何度もなった。だんだんリズムを刻み出して、しまいにはドラも笛も掛け声もなりはじめて、町は今日もお祭り。

体の痛みを誤魔化す方法がわからない。クーラーと雨の音が部屋をまわって、下品なcmが流れていてずっとずっと空腹。

風邪をひいた。きっかけだった人が死んだ。だけど、自分で桃を切って食べる。

副流煙、感傷に浸っている街、細いタイヤの自転車、ありえた夢ばかりみていて意味のない孤独(勘違い)。隣で歌うのも、タバコを吸うのもやめてください!


今日も陽当たりの悪い道で洗濯物を干す。ドミノピザの配達員がうちにやってくる。

読みかけの本ばかりの部屋で、全裸。

朝、意味のない台詞を言って。昨日みた夢か映画の。

月ひとつない空に浮かぶコンビニの看板

こんぶ食いながら歩く町、知らない道の先には知っている道。

身体を洗うときに自分の形を確認するみたいに、近所にある自販機を探しながら街の形を確認する。

抱きしめて硬いのは本、柔らかいのはぬいぐるみ。

とりあえずじっとしていよう!誰かが助けてくれるはず。あるいは、みんなが忘れてしまうまで。

歯の隙間に挟まった繊維で船を作る。どこにも行けない足になって、深く沈んで行く。

画面を引っ張って時間を進める。知らない人の言葉が真実で、ここにあったことばかりウソ。


桃が熟れるのを待つ時間に、雨が降り始めて、四角いひかりがどこかへ行った。

たんたんと、たんたんと、たんたたん。

心はドーナツの夢をみていて、身体は布団の冷たいところを探して寝返りを打つ。

私鉄の広告の方が面白いと思った夜、私はとても孤独です。

もらったTシャツにナポリタンの跡、もう取り戻せない生地の色

持っている服の半分くらいを洗って、半分くらいをたたんでいる。

バタフライと馬鹿みたいで韻が踏めます。

なぜ画面の中にはたくさんいるのに、うちには一匹も猫がいないの?

知らない数字で作った迷路に一緒に迷ってくれたらいいのにね。

どういうふうに僕は世界をみているか、ばっか。


電車の中の消火栓の位置、本を読む姿勢、何もない広告

酔っ払っておぼつかない前髪が、好き勝手言う。何も知らないくせに。

ズル賢い子どもがこちらをみている。私は目を合わせないように木陰を歩く。

たくさん寝てください!

生ぬるい風、もうどうにもならなくて、スキップして誤魔化す。

始まったらすぐに終わって欲しいと泣くあなたの手は恐竜みたい。

トキトキととがったくつ先、鋭利な日差し

こっちみんな選挙ポスター おもしろくないスローガン おろしたてのTシャツ

カーテンの隙間から覗く夢、知らない人の倫理観

ナイーブオイル


いろんなネジ頭がいたるところにあって、指先で優しくなでる。

この前お母さんに会った時、creationって書かれたTシャツを着ていて、とことんいじった。

深夜、月の方に歩いて行って、気づいたら後ろに太陽が立っていた。

うまいもん食って幸せ。俺にもっとうまいもん食わせて幸せにして欲しい。

変化のないことは死んでいるのと一緒かもしれない。だけど私は生きていて、変化させないと躍起になって息を吸う。私は死んでいたいのかもしれないし、生きていたいのかもしれない。そんな感じ。

赤い手に テカテカのピザ 6等分 にっこり

洗面台で洗顔クリームをこねながら鏡に向かって変顔の練習

ワンオペでまわす歯医者、扉に膝が当たるトイレ、子どもが散歩させるトイプードル

もっとゆっくり、もっと長く

水が一番うまい


土俵にすら上がれない力士、常にこまり眉

太い鼻毛を親指と人差し指の爪で挟んで引っこ抜く。抜く、

海よりも川のほうがリアリティがある。

分かりやすく他人に褒められることをせずに褒められたいという欲求

冷蔵庫で飼っていた金魚はみるみる大きくなったので、川に返した。

もうさ、これほんとにやばいよね。人参を焼いた時の甘さぐらい。

広い駐車場の向こうで男は弁当を食べていて、私は画面を撫でていた。

5時とかは相当涼しい

歯医者に行って麻酔してもらって、無印で短パン買った。

月と同じ大きさの、東横イン!


ちょっと欲しいもの 果物ナイフ

新宿三丁目の町中華ほんとありがたい。ありがとう!

君たちはどう生きるかのエンドロールの背景の色が良い。

インドカレー屋からチーズナンだけ買った

良いはよいと呼んだ方が良い

いつまでもひとりぼっちで死んでいる。リンスのボトルについた髪の毛

動くより動かない方が良い

背負ってはしょってって呼んだ方が良い

来場者のみなさま なんでもいいから早よ帰れ。

少年たちはこちらを指さしてもごもご言った。私も小さな声でもごもご言った。


近所にコーヒー豆屋があって、あとはパン屋があればOKです

悲しげなパーティーみたい君の顔

今洗顔クリームでひげを剃っていて、洗濯物も回ってる。だけど雨

クッキーとしてのカロリーメイト

孤独な人の書いた小説ほんとありがたい

シチューを作る。うまそう!

のそのそと目の前を通り過ぎる猫

田舎の田んぼがソーラーパネルではなくキャベツ畑になってて笑った

パン屋の帰り道にいる丸めたブランケットみたいな犬

椅子のリクライニングで仮眠とる時、歯医者にいる気持ち


Zoomミーティングに参加する。がんもどき、白滝。

会話で猫背というワードが出た時にすぐさま自分の猫背を治す感じ

散歩中に突然大をしだす犬、ぎゃっと声を上げる飼い主

電車ではみんなケータイ見ていてほしい。観察しやすいから

深夜バスの独特の緊張感と一体感
運転手の呂律が回ってない時めちゃ怖くなる

めちゃくちゃ早い母親のタイピング

深夜ボールペンを買いに行く道。
学生が闊歩する街。
好きだという気持ちがここにあって、ここから先は何も思いつかない。

臭いチーズ食べながらプロレスに文句言う。

惣菜を握りしめる子供がみる未来

黙々と柿を剥く時が一番安心する。


週末はうちでパーティしよう。都心から離れた小さな町

向かいの家のおやじは夜な夜なギターの練習してる

いろんな家の夕飯の香りをハシゴする帰り道

終電で帰ると寂しい人間ばかりで安心する。

電車の中でTシャツの柄をおばさまたちに褒められる青年

ワイヤレスイヤホンギリギリの範囲で乗るノイズ

運動会のお弁当に入っているうずらの卵2個

A foliage plant forever. なんかのタイトル。

終電をわざと逃して歩く夜 いつのまにかひとりぼっち

おはようございます。おはようございます。今日は月曜?